そう言うと芽依は椅子から立ち上がり大きな声で、
「春斗は、絶対死なないから!大丈夫だから!」
僕の手を掴みながら少し笑ってそう言ってるが、直感で芽依が何かを隠してる気がした。僕はそれについて聞かざるを得なかった。
「あのさぁ、なんか……僕に隠してる?」
そう聞くと芽依は目を丸くした後、少し笑って、
「え?なんにもないよ、それより早く元気になってね?」
僕は芽依のぎこちない笑顔を見るのは僕は初めてだった。やはりなにか隠してる。そう思って問い詰めようとしたら、今度はちゃんとノックがしてからドアが開いた。
「あら、お友達?それと着替え持ってきたわよ」
母だった。
「あ、うん。ありがとう」