蓮には申し訳ないけど蓮が振られて僕は喜んでいる。
白状しよう、僕も彼女が好きだ。そして蓮の言っていたことが少しわかった気がする。少しだけだけど緊張する。
もちろん病院の子に芽依が似ているから好きになった訳ではない、少しはあるけど。
そしてこの気持ちは墓まで持っていこうと思った。この気持ちを伝えたあと僕が死んだら彼女に申し訳ない気がするから。
そんなことを考えていると、子供が僕の前で泣き出した。もちろん僕が泣かした訳では無い。転んだのだろうか、考え事をして見ていなかった。
そんな時、彼女がポケットから飴を取りだし泣いている子供にプレゼントしてる。
「はい!これあげる!ぶどう味の飴だよー」
「私ぶどう嫌いー!」
さらに泣いてしまった。それに近くに親はいないようだ、近所の子供なのかな?
「春斗、どうしよーぶどう味の飴しか持ってないんだけど」