正直にそう言ってから顔をあげると見覚えのある顔だった。
同じクラスの山本さんだ。あまり人に興味のない僕でも知ってる。
可愛いから男子から人気のある人、その程度の認識だけど。
「うちら同じクラスだよね?」
やっぱり僕のことはクラスメイトの誰も興味が無いのだ。その証拠に彼女は疑問形で投げかけてくる。
「多分、そうだけど」
「多分ってなにそれ、ていうかなんでこの病院にいるの?私は喘息だから!」
彼女は誰も聞いてないのに自分の病気の話をし始めた。でも、喘息も立派な病気だ。仕方ないので彼女の質問に答えることにする。
「僕も……そんな感じ」
病気のことを話す間柄じゃないから濁した。
「じゃあ仲間だね!」
仲間か…実際は違うけど。そんなことを思っていると電光掲示板に受付番号四十四番が表示された。それは僕の診察番号だが、随分と不吉な数字だ。
「呼ばれたからいくね」
「あ、うん!ばいばい!」
同じクラスの山本さんだ。あまり人に興味のない僕でも知ってる。
可愛いから男子から人気のある人、その程度の認識だけど。
「うちら同じクラスだよね?」
やっぱり僕のことはクラスメイトの誰も興味が無いのだ。その証拠に彼女は疑問形で投げかけてくる。
「多分、そうだけど」
「多分ってなにそれ、ていうかなんでこの病院にいるの?私は喘息だから!」
彼女は誰も聞いてないのに自分の病気の話をし始めた。でも、喘息も立派な病気だ。仕方ないので彼女の質問に答えることにする。
「僕も……そんな感じ」
病気のことを話す間柄じゃないから濁した。
「じゃあ仲間だね!」
仲間か…実際は違うけど。そんなことを思っていると電光掲示板に受付番号四十四番が表示された。それは僕の診察番号だが、随分と不吉な数字だ。
「呼ばれたからいくね」
「あ、うん!ばいばい!」