家に着いてすぐに芽依から電話がかかってきた。どこかで僕が家に入るのを見ていたみたい位タイミングバッチリだった。僕はいつものトーンで電話に出る。
「もしもし、いきなりどうしたの?」
「今度はさ……二人でどっか出かけたいなと思って…」
今日集まったばっかりなのにもう次の計画か…。嫌ではないけど。二人って僕とかな。僕に電話してるくらいだし、そうなんだろうけど一応聞いてみる。
「二人でって僕と芽依?」
「そう!」
「蓮がいると嫌なの?」
「いや、そういう訳では無いけど……と、とにかく!私は春斗と二人で遊びたいの!」
心臓が名前を呼ばれて反応する、やっぱり名前呼びはまだ慣れない。
「わ、わかった。でも明日から普通に学校だけど、来週ってこと?」