それも意外だった、蓮はサッカーのことを気にして健康な生活を送っているかと思った。でも、普通に高校生をしていた。
そんなことを考えると、蓮の家に着いたので蓮と別れて、僕はそのまま自宅を目指す。
家に着いて、玄関のドアを開ける前に親が迎え出た。余計なお世話だと思ったが、そういうのは言わない。
「おかえりなさい」
「ただいま」
いつも通り笑顔で答える。
「始業式どうだった?」
「どうって、別に普通だよ?」
「蓮くん以外の友達はできたの?」
友達がいないことをなんで知ってるのか分からないけど、親に心配をかけたくないので少しはいる、という設定で話を進める。
「僕の学校にクラス替えはないから新しい友達はなかなか出来ないよ、去年も言ったじゃん。それに、今の友達で十分だよ」
僕は精一杯笑いながら言った。