佐野さんとカフェに行った翌日の昼休み。
チャイムが鳴って少し経ってから隣のクラスに顔を出すと、一番前の席にいる佐野さんと目が合った。
「井浦ちゃん、ちょーっとだけ待ってて! すぐ行くから!」
「ゆ、ゆっくりでいいよ」
袴田くんに言われた通り、佐野さんにお昼を一緒に食べないかと誘ってみると、彼女は躊躇いもなく笑顔で応えてくれた。普段一緒にいる友人たちとはしばらく一緒に食べないと見栄を切ったこともあっただろうか、満面の笑みで答えてくれた彼女には感謝しかない。今度は私から感謝状を贈ろう。
「おまたせー! 井浦ちゃん、購買行くよね?」
「うん。佐野さんはお弁当持ってきてた?」
「持ってきてないよ。丁度今日は購買に行く日って決めてるから!」
購買室は学校内で学年関係なく利用する場所の一つで、学校近くのパン屋が毎日来てくれている。総菜パンや菓子パン、時折新作のデニッシュを持ってきてくれたり、サンドイッチに入れ残った具材をサラダにして売ってくれる、腹ペコの生徒の味方だ。
チャイムが鳴って少し経ってから隣のクラスに顔を出すと、一番前の席にいる佐野さんと目が合った。
「井浦ちゃん、ちょーっとだけ待ってて! すぐ行くから!」
「ゆ、ゆっくりでいいよ」
袴田くんに言われた通り、佐野さんにお昼を一緒に食べないかと誘ってみると、彼女は躊躇いもなく笑顔で応えてくれた。普段一緒にいる友人たちとはしばらく一緒に食べないと見栄を切ったこともあっただろうか、満面の笑みで答えてくれた彼女には感謝しかない。今度は私から感謝状を贈ろう。
「おまたせー! 井浦ちゃん、購買行くよね?」
「うん。佐野さんはお弁当持ってきてた?」
「持ってきてないよ。丁度今日は購買に行く日って決めてるから!」
購買室は学校内で学年関係なく利用する場所の一つで、学校近くのパン屋が毎日来てくれている。総菜パンや菓子パン、時折新作のデニッシュを持ってきてくれたり、サンドイッチに入れ残った具材をサラダにして売ってくれる、腹ペコの生徒の味方だ。