「すいません!2時に来る予定だったのに30分遅れました!」
菜々ちゃんが息を切らして横っ腹をおさえながら入ってきた。
「びっくりした。菜々ちゃんは裏側から入ってきてね。お客さんじゃなくて店の人だから。」
菜々ちゃんは明らかに落ち込みながら
「焦って間違えに気付かずに正面から入っちゃいました。これから気をつけます。」
と言い、自分の準備をするためにスタッフルームへトボトボ歩いていく。菜々ちゃんは良くも悪くも表情や行動に出やすいため、考えていることが何となくわかってしまう。
「佐藤さん、お皿洗ってきます。」
「おぉ、ありがとう。」
凌君は周りをよく見ているから今みたいにご飯を食べ終わると皿を片付けて洗い物まで毎回してくれる。別にそこまでしなくても良いと俺は思うけど。なんて考え事していたら、菜々ちゃんが元気を取り戻したのかいつもの笑顔でスタッフルームから出てきた。この笑顔は『天使みたいだ』とお客さんにも好評だし、もちろん俺たちの疲れた心も浄化されていく。
「あの、実は前から気になっていたんですけど何でお店の名前『エキザカム』にしたんですか?定食屋さんだからもっと和風な感じだと思っていたので入りたての時は驚いたんですよ。」
不思議そうに首をかしげている菜々ちゃんと話を聞いていたのか凌君もじっとこっちを見てきた。
「定食屋を始めるにあたって名前をどうしようか彼女の香織に相談したんだ。店の名前としてしっくりくるものが思い浮かばなくて悩んでいるんだけど何かないかな?って言ったら、エキザカムはどう?って言われて、毎年夏になると香織がその花ばかり買ってくるから知っていたし、エキザカムって花は花束にすると可愛くて綺麗だから俺が始める定食屋も花束みたいに沢山の人が集まってくれるような店にしたいと思って店の名前をエキザカムにしたんだ。」
「へー!そうだったんですね。だからレジの隣にいつも夏になるとこの小さな紫色のお花を置いているんですか?」
興味があるのか菜々ちゃんはグイグイと聞いてくる。
「まぁ、そーかな。置いてあると店の雰囲気も違うしね。」
実際、香織が一度店に来てくれた時にレジの横に花を飾ってみたらどう?ってアドバイスくれて置いてみたらお客さんからも好評だったからなんとなく続けている感じになった。
「よし。20時になったしお客さんもいなくなったから閉めるか。」
今日は平日だったけどそこまで夜は忙しく無かったから3人で片付けをして軽く明日の仕込みも終わらせた。腹もへったし早く帰って香織の作ったご飯が食べたい。
「佐藤さん、お疲れさまでした。」
「おう、お疲れさま。」
2人はお辞儀をして自分たちの帰る道に消えていく。
俺は甘い物を買いに行くために時計を確認するともう8時半を過ぎていたからコンビニによって香織にはシュークリームを俺はプリンを買って帰ることにした。
菜々ちゃんが息を切らして横っ腹をおさえながら入ってきた。
「びっくりした。菜々ちゃんは裏側から入ってきてね。お客さんじゃなくて店の人だから。」
菜々ちゃんは明らかに落ち込みながら
「焦って間違えに気付かずに正面から入っちゃいました。これから気をつけます。」
と言い、自分の準備をするためにスタッフルームへトボトボ歩いていく。菜々ちゃんは良くも悪くも表情や行動に出やすいため、考えていることが何となくわかってしまう。
「佐藤さん、お皿洗ってきます。」
「おぉ、ありがとう。」
凌君は周りをよく見ているから今みたいにご飯を食べ終わると皿を片付けて洗い物まで毎回してくれる。別にそこまでしなくても良いと俺は思うけど。なんて考え事していたら、菜々ちゃんが元気を取り戻したのかいつもの笑顔でスタッフルームから出てきた。この笑顔は『天使みたいだ』とお客さんにも好評だし、もちろん俺たちの疲れた心も浄化されていく。
「あの、実は前から気になっていたんですけど何でお店の名前『エキザカム』にしたんですか?定食屋さんだからもっと和風な感じだと思っていたので入りたての時は驚いたんですよ。」
不思議そうに首をかしげている菜々ちゃんと話を聞いていたのか凌君もじっとこっちを見てきた。
「定食屋を始めるにあたって名前をどうしようか彼女の香織に相談したんだ。店の名前としてしっくりくるものが思い浮かばなくて悩んでいるんだけど何かないかな?って言ったら、エキザカムはどう?って言われて、毎年夏になると香織がその花ばかり買ってくるから知っていたし、エキザカムって花は花束にすると可愛くて綺麗だから俺が始める定食屋も花束みたいに沢山の人が集まってくれるような店にしたいと思って店の名前をエキザカムにしたんだ。」
「へー!そうだったんですね。だからレジの隣にいつも夏になるとこの小さな紫色のお花を置いているんですか?」
興味があるのか菜々ちゃんはグイグイと聞いてくる。
「まぁ、そーかな。置いてあると店の雰囲気も違うしね。」
実際、香織が一度店に来てくれた時にレジの横に花を飾ってみたらどう?ってアドバイスくれて置いてみたらお客さんからも好評だったからなんとなく続けている感じになった。
「よし。20時になったしお客さんもいなくなったから閉めるか。」
今日は平日だったけどそこまで夜は忙しく無かったから3人で片付けをして軽く明日の仕込みも終わらせた。腹もへったし早く帰って香織の作ったご飯が食べたい。
「佐藤さん、お疲れさまでした。」
「おう、お疲れさま。」
2人はお辞儀をして自分たちの帰る道に消えていく。
俺は甘い物を買いに行くために時計を確認するともう8時半を過ぎていたからコンビニによって香織にはシュークリームを俺はプリンを買って帰ることにした。