「佑君、起きてー。」その声にうっすら目を開けると夏の眩しい日差しに重なって彼女の香織が腕を腰にあてて覗き込んでいた。
香織とは高校三年生の時に席が隣になってから話すようになったけど最初話しかけたとき香織は凄くビクビクしていて面白かったというのが第1印象だった。
初めて二人で出かけた花火大会の時に告白し付き合うことになって今では8年目になり、同棲し始めて3年が経とうとしてる。もうお互い26歳だし結婚を考えていない訳ではないけど、中々勇気が出ないでズルズルと引きずってしまっている。いつからこんなに勇気が出なくなってしまったんだろう。高校の頃の勇気が蘇ってほしいものだと考えていると、
「もう何ボーッとしてるの。早く起きないと遅刻するよ。ご飯できてるから早く食べてね。」
そう言うと香織は日課である花の水やりをするためにジョウロに水をくみ始めた。俺は結婚について考えていた事を秘密に香織が作ってくれた野菜とハーブのチキンが入っているサンドイッチを口に入れる。口の中でみずみずしいレタスや甘いトマトとハーブがふんわり香るチキンがマッチして凄く美味しい。
「今年の夏も相変わらずその花なんだね。普通さ、夏といえばヒマワリでしょ。」
香織が高校の頃から花が好きだったのは知っていた。毎年、季節に合わせて色々な花を買ってリビングに飾っているのに、夏だけは必ずエキザカムという紫色の花しか買ってこないから、聞いたこともあったけど流されてしまって結局本当の理由が分からない。
「佑君、夏の花ってヒマワリ以外にも沢山あるんだよ。」
サンドイッチを食べ終わってコーヒーを飲んでいると、香織は花に水をあげながらそう言ってきた。
「へー。俺花にそこまで興味無いっていうか、よく分からないし。」
仕事に行くための準備をしながら適当に言ってしまったのが間違いだった。
「佑君ひどい。もっと興味持ってよ。」
少し頬を膨らませてムスッとしているけどこっちも相手にしている暇もない。玄関で靴を履きながら「じゃあもう行くわ。」と言って出ていく時に振り返ると香織はムスッとした表情をしていたけど手を振って「いってらっしゃーい」と返してくれた。俺が香織の機嫌を損ねちゃったから帰りに甘い物を買って帰ろうと思いながら運転していると直ぐに着いてしまった。
香織とは高校三年生の時に席が隣になってから話すようになったけど最初話しかけたとき香織は凄くビクビクしていて面白かったというのが第1印象だった。
初めて二人で出かけた花火大会の時に告白し付き合うことになって今では8年目になり、同棲し始めて3年が経とうとしてる。もうお互い26歳だし結婚を考えていない訳ではないけど、中々勇気が出ないでズルズルと引きずってしまっている。いつからこんなに勇気が出なくなってしまったんだろう。高校の頃の勇気が蘇ってほしいものだと考えていると、
「もう何ボーッとしてるの。早く起きないと遅刻するよ。ご飯できてるから早く食べてね。」
そう言うと香織は日課である花の水やりをするためにジョウロに水をくみ始めた。俺は結婚について考えていた事を秘密に香織が作ってくれた野菜とハーブのチキンが入っているサンドイッチを口に入れる。口の中でみずみずしいレタスや甘いトマトとハーブがふんわり香るチキンがマッチして凄く美味しい。
「今年の夏も相変わらずその花なんだね。普通さ、夏といえばヒマワリでしょ。」
香織が高校の頃から花が好きだったのは知っていた。毎年、季節に合わせて色々な花を買ってリビングに飾っているのに、夏だけは必ずエキザカムという紫色の花しか買ってこないから、聞いたこともあったけど流されてしまって結局本当の理由が分からない。
「佑君、夏の花ってヒマワリ以外にも沢山あるんだよ。」
サンドイッチを食べ終わってコーヒーを飲んでいると、香織は花に水をあげながらそう言ってきた。
「へー。俺花にそこまで興味無いっていうか、よく分からないし。」
仕事に行くための準備をしながら適当に言ってしまったのが間違いだった。
「佑君ひどい。もっと興味持ってよ。」
少し頬を膨らませてムスッとしているけどこっちも相手にしている暇もない。玄関で靴を履きながら「じゃあもう行くわ。」と言って出ていく時に振り返ると香織はムスッとした表情をしていたけど手を振って「いってらっしゃーい」と返してくれた。俺が香織の機嫌を損ねちゃったから帰りに甘い物を買って帰ろうと思いながら運転していると直ぐに着いてしまった。