横を見ると、何処かで見た顔だな?と思う男性が居て、目が合う。
その顔よりも、その高い身長で思い出した。
確か、千太郎の空手仲間の七瀬って人だ。
向こうも私に思い当たったのか、
ああ、と会釈した。
「あれだよね?
あの時、千太郎と一緒に居た」
あの時と違い、この結婚パーティーで千太郎と私がデートしてたと言わない所は、
現在のこの人は空気が読めるのだろう。
「そうです。千太郎の幼馴染みの万理です」
「あー、君が万理ちゃんだったんだ。
千太郎からよく話聞いてたのもそうだけど、
万理ちゃんも昔、あの道場に通ってたんでしょ?
俺が入る、少し前迄」
そう訊かれて、昔、空手を習っていたなぁ、と懐かしく思う。
流石に、もう型も忘れて来たけど。
「千太郎、あいつ本当に強いよねー。
俺、同い年なのに全然敵わなくて。
俺もそこそこセンスあったんだけど。
3段迄行ったし」
アハハ、と笑っている、その彼。
昔、会った時も、きっと今のように千太郎が凄く空手が強いって言いたかったんだろうな。
私が勝手に勘違いして、千太郎は弱いとか言うのかと思っていただけで。
その顔よりも、その高い身長で思い出した。
確か、千太郎の空手仲間の七瀬って人だ。
向こうも私に思い当たったのか、
ああ、と会釈した。
「あれだよね?
あの時、千太郎と一緒に居た」
あの時と違い、この結婚パーティーで千太郎と私がデートしてたと言わない所は、
現在のこの人は空気が読めるのだろう。
「そうです。千太郎の幼馴染みの万理です」
「あー、君が万理ちゃんだったんだ。
千太郎からよく話聞いてたのもそうだけど、
万理ちゃんも昔、あの道場に通ってたんでしょ?
俺が入る、少し前迄」
そう訊かれて、昔、空手を習っていたなぁ、と懐かしく思う。
流石に、もう型も忘れて来たけど。
「千太郎、あいつ本当に強いよねー。
俺、同い年なのに全然敵わなくて。
俺もそこそこセンスあったんだけど。
3段迄行ったし」
アハハ、と笑っている、その彼。
昔、会った時も、きっと今のように千太郎が凄く空手が強いって言いたかったんだろうな。
私が勝手に勘違いして、千太郎は弱いとか言うのかと思っていただけで。