その日の夜は、なかなか寝付けなかった。


零からの告白の余韻が凄くて。



ベッドに入ってからも、その事ばかり考えてしまう。


もし、例えば、私がこのまま零と付き合うとして…。


そうしたら、周りは私は千太郎と付き合い出したって思うんだろうな。



私と千太郎は誰から見てもとても仲良しだったから、
カップルになった私達はそんな周りからとても祝福されるような気がする。



でも、千太郎はどうだろう?


零の中に居る千太郎は、私と零の関係を祝福しないと思う。


そもそも、私は千太郎に戻って来て欲しい。


だから、零には消えて貰わないと…。




そう思うと、なんでか悲しくて、涙迄も目に浮かんで来て、驚く。



別に、零の事を好きなんかじゃないのに。



ただ、好きだって言われて、浮かれただけだ。


その告白されたのが、ただ私のタイプの男の子だったってだけで。