「煙草吸っていいか?」
「え、煙草って」
そう戸惑う私の言葉なんか聞かず、
零はポケットから煙草を取り出し、
一緒に取り出したと思われるライターで、
煙草に火を点けた。
その煙草の銘柄はセブンスターで、
一平兄ちゃんと同じ。
一平兄ちゃんがその煙草だから銘柄を知っていたのだけど。
多分、その煙草は一平兄ちゃんからくすねたやつなんだろうな。
千太郎が煙草を吸っているという、
あり得ないその姿を見詰めてしまう。
零のその喫煙の姿は、それが日常だという程馴れていて。
未成年、16歳の千太郎が喫煙なんて悪い事だって分かっているけど、
その喫煙姿が魅力的で見惚れてしまった。
零は、その煙草を何口か吸うと、
飲み干していたコーラの缶にそれを揉み消して、捨てた。
「もういいの?」
まだ1/3くらいしか吸っていなかったから。
「ああ。
お前の方が風下だから、煙お前に全部かかってたな。
悪かった」
それで、煙草を消してくれたんだ。
零も、優しい所はあるんだ。
「え、煙草って」
そう戸惑う私の言葉なんか聞かず、
零はポケットから煙草を取り出し、
一緒に取り出したと思われるライターで、
煙草に火を点けた。
その煙草の銘柄はセブンスターで、
一平兄ちゃんと同じ。
一平兄ちゃんがその煙草だから銘柄を知っていたのだけど。
多分、その煙草は一平兄ちゃんからくすねたやつなんだろうな。
千太郎が煙草を吸っているという、
あり得ないその姿を見詰めてしまう。
零のその喫煙の姿は、それが日常だという程馴れていて。
未成年、16歳の千太郎が喫煙なんて悪い事だって分かっているけど、
その喫煙姿が魅力的で見惚れてしまった。
零は、その煙草を何口か吸うと、
飲み干していたコーラの缶にそれを揉み消して、捨てた。
「もういいの?」
まだ1/3くらいしか吸っていなかったから。
「ああ。
お前の方が風下だから、煙お前に全部かかってたな。
悪かった」
それで、煙草を消してくれたんだ。
零も、優しい所はあるんだ。