「ずっと、好きだった」


ずっとって、いつから？


私にそう告げる彼の顔を見ながら、
ぼんやりと考えてしまった。



今、私に恋の告白をした彼の名は、千太郎(せんたろう)。


彼は、私の大切な大切な幼馴染み。


同じマンションに住んでいて、隣同士。


同じ歳の、私と千太郎。


私と千太郎の親同士も昔から仲良くて、
母親同士はママ友ってやつで、
同じ幼稚園に同じ習い事でその送り迎え…。


私達が幼い頃は母親同士もずっとそうやって一緒に行動していた。


千太郎が言う、ずっとがいつからかは分からないけど、私の中の一番古い記憶での千太郎は……。


千太郎の部屋で遊んでる時に、
散髪屋さんごっこだと言って、
私は千太郎の髪の毛を布切り鋏でザクザクとガタガタに切った事。


千太郎の親は怒らなかったけど、
私の両親はそれに大激怒して、私はスッゴい怒られたから、
それで記憶に残っている。


千太郎がもうすぐ七五三なのにどうとか…。


男の子の七五三は、５歳だから、
私達が５歳の時か。