「どうだろう……でも、正直、僕が見ている君は子供のように見えるよ。素直で、表情もころころ変わって、本当に可愛い女の子だなぁって。守りたいなぁって。そう思う」

何の躊躇いもなく吐き出した言葉を、吐き出した後で後悔した。

これじゃあ、告白しているも同然じゃないか?

そう思った頃には遅かった。隣にいる彼女は、頬を赤らめて口元を手で抑えていた。


「ねえ、それ、告白みたいだよ」


そう言った彼女に、次は僕の顔が熱くなった。


「それ、自分で言うかなぁ」


僕がそう言って笑うと、彼女は「確かにそうだよね」と言ってくすくすと笑った。

不思議と彼女は嬉しそうで、今までに見たことのないような表情を浮かべていた。


「でもね、私」

「なに?」



「私も、君のことが好きだと思う」


「え?」


彼女の突然の一言に、僕の口からは本当に間抜けな声が出た。