これはきみのことを想って生まれたうたなのだ、と言ったらきみはどんな顔をするのだろう。



驚くだろうか。

それとも、笑うだろうか。

応えられない気持ちに、眉を下げて謝るだろうか。



どっちにしても、いまのきみには私の気持ちなんて考えきれないだろう。

きみの頭の中にはたった一人の女の子しかない。


結局人間は自分のことで精一杯だ。

相手の隙にはいれるのなら、世界はとっくに両想いであふれているんじゃないかと思う。



世の中は一方通行だらけだ。

ふたつの気持ちがお互いに向く可能性がゼロではないなら、いっそ誰もが100になるような世界で生きていたかった。


なんて、

わたしはきみのことを困らせたいわけじゃないから、今日もきみの友達でいることにする。