四つ葉のクローバーの育ち方
莉斗から聴かされた出来事は衝撃的でどこか現実味の無い話だった。
そんな話をすぐに理解し受け入れる事は容易い物では無い。
だけれど、今までの事やすれ違いそれを考えれば筋は通るし、私の知っている世界なんてたかが知れている。
そう思うと、簡単に理解する事が出来た。
「教えてくれてありがとう。」
「ううん。役にたったなら。」
とても役にはたったと思う。
でも、この言い方は余り好ましく無い。
この言い方だと私の為ならなんでもするみたいな意味になるし、仕事関係みたいな関係になる。
他の人がそう思わなくても私はそう思う。
「私も少し昔話をしようと思う。聴いてくれる?姉の」
「もちろん。」
✻ ✻ ✻
「かわいい。」
「お人形さんみたい!」
「オッドアイって珍しいよね。綺麗だなぁ。」
私の優しい頃の姉。
私達は一卵性の双子な筈なのに似ていなくて、姉は虐げられていた。
「一卵性なのにどうして姉の方は醜いの!?」
良く姉に言われていた言葉。
姉だって十分可愛いかった。
なのに私は姉に甘えていて姉の状況や気持ちを考えていなかった。
だから私は気づかなかったんだ。姉の気持ちの小さな変化に。
姉は私が気づかない間に裏で有りも無い事を吹き込んでいた。
そのせいで虐げられる標的は私に変わった。
「この家族にこんな可愛い子が産まれる筈が無い。呪い子だ。」
「よく見たら可愛くなんて無い。ブスだ。」
「そのオッドアイ、気味が悪い。」
最初の内は言葉の暴力だけだったけれど、時がたつに連れて視覚への暴力が増えていき、元々体の弱い私は何度か倒れてしまった。
だが、病院なんて連れて行ってくれる訳も無く"暴力"によって目覚めさせられた。
姉は親にも周りにも褒められ、甘やかされた。
段々と昔の姉は面影すら無くなった行った。
それでも私は姉の事を嫌いにはなれず、挙げ句の果てには憐れんでもいた。
その事が姉の気に触ったのかもっと虐待は酷くなった。
きっとこの時莉斗に振られた時期だったと思う。だからイライラしていたストレスも私に来た。
なぜか莉斗に会う時だけ私が連れられた。
多分引き立て役としてついていかされた。
莉斗に会う時だけ姉は可愛くあろうと努力していた。
その面を見る度に、昔の姉は全て消えてしまった訳では無いんだな。って思っていたけど、私に優しい姉はもういないんだな。と再確認した。
その後すぐに姉は私の前で自殺をした。
衝撃的過ぎて忘れる事は出来なかった。
莉斗から聴かされた出来事は衝撃的でどこか現実味の無い話だった。
そんな話をすぐに理解し受け入れる事は容易い物では無い。
だけれど、今までの事やすれ違いそれを考えれば筋は通るし、私の知っている世界なんてたかが知れている。
そう思うと、簡単に理解する事が出来た。
「教えてくれてありがとう。」
「ううん。役にたったなら。」
とても役にはたったと思う。
でも、この言い方は余り好ましく無い。
この言い方だと私の為ならなんでもするみたいな意味になるし、仕事関係みたいな関係になる。
他の人がそう思わなくても私はそう思う。
「私も少し昔話をしようと思う。聴いてくれる?姉の」
「もちろん。」
✻ ✻ ✻
「かわいい。」
「お人形さんみたい!」
「オッドアイって珍しいよね。綺麗だなぁ。」
私の優しい頃の姉。
私達は一卵性の双子な筈なのに似ていなくて、姉は虐げられていた。
「一卵性なのにどうして姉の方は醜いの!?」
良く姉に言われていた言葉。
姉だって十分可愛いかった。
なのに私は姉に甘えていて姉の状況や気持ちを考えていなかった。
だから私は気づかなかったんだ。姉の気持ちの小さな変化に。
姉は私が気づかない間に裏で有りも無い事を吹き込んでいた。
そのせいで虐げられる標的は私に変わった。
「この家族にこんな可愛い子が産まれる筈が無い。呪い子だ。」
「よく見たら可愛くなんて無い。ブスだ。」
「そのオッドアイ、気味が悪い。」
最初の内は言葉の暴力だけだったけれど、時がたつに連れて視覚への暴力が増えていき、元々体の弱い私は何度か倒れてしまった。
だが、病院なんて連れて行ってくれる訳も無く"暴力"によって目覚めさせられた。
姉は親にも周りにも褒められ、甘やかされた。
段々と昔の姉は面影すら無くなった行った。
それでも私は姉の事を嫌いにはなれず、挙げ句の果てには憐れんでもいた。
その事が姉の気に触ったのかもっと虐待は酷くなった。
きっとこの時莉斗に振られた時期だったと思う。だからイライラしていたストレスも私に来た。
なぜか莉斗に会う時だけ私が連れられた。
多分引き立て役としてついていかされた。
莉斗に会う時だけ姉は可愛くあろうと努力していた。
その面を見る度に、昔の姉は全て消えてしまった訳では無いんだな。って思っていたけど、私に優しい姉はもういないんだな。と再確認した。
その後すぐに姉は私の前で自殺をした。
衝撃的過ぎて忘れる事は出来なかった。