「瑞香ちゃん一人でさせちゃってごめんね……! 今洗い物するから……わ、綺麗に焼けてる……美味しそう!」
誇らしい気持ちで自分の作ったマフィンを眺めていると、芽依菜ちゃんが戻って来た。彼女は佐々木さんの去っていく方向を見て、「どうしたの?」と首をかしげる。
「さっき佐々木さんがマフィン分けてって来たんだ」
「それでかぁ、あっちの班焦がしてたっぽいもんね。最初真木くんが何か燃やしちゃったかと思って、すっごくひやっとしたよー」
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