どきどきと心臓が脈打つ。でも今のこの感じは今までのものとは違う、何か別のものが混ざっている、ような。 「終わりだよ」 日野くんは私の髪から手を離し、「行こう?」と腕を引いてきた。結局私は別れを告げることができず、駅まで彼に送られてしまったのだった。