「お待たせ、日野くん」

 お昼休みいつも通り空き教室に入ると、既に日野くんは椅子に座ってスマホを眺めていた。彼はこちらに気付くと、真剣な表情から一変し、こちらを見て目をきらきらさせた。

「五十嵐さんお疲れ様。今日もありがとう!」

「どうしたしまして、えっと今日のお昼は和食のお弁当で、夕ご飯はキーマカレーとコールスローです」