二人で一緒にそう言うと、彼は嬉々として箸を手に取った。どれを食べようかあれこれ悩む姿を見ているだけで、不安だった心がどんどん温かくなっていく。

 とりあえず明日から夕食も栄養あって、美味しいものを作らなきゃ。

 私は箸を手に取り、日野くんが美味しそうにお弁当を食べるのを眺めながら、心の中で強く誓ったのであった。