◆◇◆◇
涼香に連れて来られたのは、大通りから脇道に入った場所にあるパスタ専門店だった。
店構えを見るとちょっと敷居が高そうで、とてもひとりでは入れなさそうな雰囲気がある。
「ここ、意外とリーズナブルで美味しいのよ」
涼香は嬉しそうに言いながら、店の扉を開く。
朋也も続いて入ると、チーズの濃厚な香りを感じた。
さすがはパスタ専門店、と単純なことを真っ先に思った。
店内は予想はしていたが、女性客で占められている。
男も多少はいたものの、決まって女性と一緒だ。
ふたり一組で席に着いているから、恐らくカップルなのだろう。
(つうか、俺らってどんな風に見られてるんだろ……)
そんなことを考えている朋也をよそに、涼香は慣れた様子で空いた席を見付けて朋也を促す。
わりと奥に面した場所だ。
席に落ち着いたタイミングで、店のロゴ入りのエプロンを身に着けた女性店員が、水の入ったグラスとメニューを持ってきた。
「ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい」
そう言い残し、女性店員は一度席を離れる。
「はい、どうぞ」
涼香は早速、メニューを広げた。
入り口前で言っていた通り、確かに思ったより値段はどれも手頃だ。
涼香に連れて来られたのは、大通りから脇道に入った場所にあるパスタ専門店だった。
店構えを見るとちょっと敷居が高そうで、とてもひとりでは入れなさそうな雰囲気がある。
「ここ、意外とリーズナブルで美味しいのよ」
涼香は嬉しそうに言いながら、店の扉を開く。
朋也も続いて入ると、チーズの濃厚な香りを感じた。
さすがはパスタ専門店、と単純なことを真っ先に思った。
店内は予想はしていたが、女性客で占められている。
男も多少はいたものの、決まって女性と一緒だ。
ふたり一組で席に着いているから、恐らくカップルなのだろう。
(つうか、俺らってどんな風に見られてるんだろ……)
そんなことを考えている朋也をよそに、涼香は慣れた様子で空いた席を見付けて朋也を促す。
わりと奥に面した場所だ。
席に落ち着いたタイミングで、店のロゴ入りのエプロンを身に着けた女性店員が、水の入ったグラスとメニューを持ってきた。
「ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい」
そう言い残し、女性店員は一度席を離れる。
「はい、どうぞ」
涼香は早速、メニューを広げた。
入り口前で言っていた通り、確かに思ったより値段はどれも手頃だ。