◆◇◆◇
翌日、仕事が休みになっていた朋也は、午前中は部屋で過ごし、昼近くになってから外に出た。
本当は丸一日寝ていたかったが、ダラダラするのも身体に良くない。
それに元々、少しでも身体を動かしていないと落ち着かない性分なのだ。
ちなみに、同室の充は仕事だ。
しかも今日は早番らしく、五時半には出て行ってしまった。
朋也もその時間帯に一度は目を覚ました。
しかし、眠気には勝てず、そのまますぐに寝入ってしまった。
何となく、夢と現の境の中で充を見送った記憶はある。
「とりあえず、メシでも食ってくるか」
朋也はひとりごちると、財布と携帯電話を手に取る。
ふと、外の気温が気になった。
春になり、雪は融けたものの、日中でもまだ肌寒さを感じる。
朋也は少しばかり考えたが、結局、やせ我慢する方が馬鹿馬鹿しいと思い、薄手のブルゾンを纏った。
もし、暑ければ途中で脱げばいい。
荷物にはなるが、極端にかさばるものでもないし、寒い思いをするよりはだいぶましだ。
翌日、仕事が休みになっていた朋也は、午前中は部屋で過ごし、昼近くになってから外に出た。
本当は丸一日寝ていたかったが、ダラダラするのも身体に良くない。
それに元々、少しでも身体を動かしていないと落ち着かない性分なのだ。
ちなみに、同室の充は仕事だ。
しかも今日は早番らしく、五時半には出て行ってしまった。
朋也もその時間帯に一度は目を覚ました。
しかし、眠気には勝てず、そのまますぐに寝入ってしまった。
何となく、夢と現の境の中で充を見送った記憶はある。
「とりあえず、メシでも食ってくるか」
朋也はひとりごちると、財布と携帯電話を手に取る。
ふと、外の気温が気になった。
春になり、雪は融けたものの、日中でもまだ肌寒さを感じる。
朋也は少しばかり考えたが、結局、やせ我慢する方が馬鹿馬鹿しいと思い、薄手のブルゾンを纏った。
もし、暑ければ途中で脱げばいい。
荷物にはなるが、極端にかさばるものでもないし、寒い思いをするよりはだいぶましだ。