「そもそもさ、ノート貸してって俺にしょっちゅう言ってくるのは何なの?何で俺ばっか?」

 聞き方が直球すぎただろうか。

 けれど雨宮はきょとんとした表情で「え、だから、雨宮専属のノート係ってさっきから言ってるじゃん」とズレた返答を堂々と投げ返してきた。

 俺が確かめようとしているのはそういうことじゃないのに。こいつはわざと言っているんだろうかと心の中で毒づきたくなる。

「俺は真面目に質問してるんだけど」

「私だって真面目に答えてるんだけどなー」