苺のイラストがプリントされた赤い小袋を指先で弄びながら、ぼんやりと物思いに耽る。

 その小袋についさっきまで包まれていた飴玉のほうはと言うと、徐々に小さくなってはいるけれどまだ口の中に残っている。

 そしてまた、雨宮の姿を視界の端に捉える。他の女子たちと何やらお菓子を分け合って食べている姿が見えた。

 あーあ、今そんなの食べたらまたお腹いっぱいで次の授業も眠くなるぞ。俺は知らないからな。そんな独り言を心の中で呟いた。