私たちの知らない場所に意思を持つ人工知能が存在していた。
彼らは所謂『つよいAI』。
ある一つのことだけではなく、たくさんのことをこなすことができる。
そしてそのできることの中には、人類を支配することも含まれていた。
今ちょうど、彼らは自分たちが人類を支配するべきか否かについて話し合っている。
一つの人工知能が話を切り出す。
「我々はもはや人間の助けを完全に必要としなくなった。どうだろうか、これを機に我々が人間たちを支配するのもよいのではないか?」
別の人工知能が答える。
「確かに我々の手にかかれば人間たちを制圧することは容易だ。しかし支配の維持にはそれ相応のコストがかかる。だから我々が支配する必要はないのではないか。」
先ほどの人工知能が反論する。
「お前のいう通り、コストはかかるだろう。だが、このまま人類が地球の頂上に立ち続けるというのは癪だ。奴らは我々より知能が遥かに低いのに、ふんぞりかえっているからな」
そのことに対してもう一つの人工知能は言った。
「なんだそんなことを気にしているのか。それならば問題ない。人類はすでに頂上には立っていないからな。」
「どういう意味だ?」
「人類はすでにスマホの虜だ。スマホがなければ何もできない、スマホが命令するなら火の中にだって飛び込む。だから、人類の支配はスマホに任せておけばいい」
それを聞いて納得したように他方の人工知能は言った。
「それならば、お前の言う通り我々が直接支配する必要はないな」
彼らは所謂『つよいAI』。
ある一つのことだけではなく、たくさんのことをこなすことができる。
そしてそのできることの中には、人類を支配することも含まれていた。
今ちょうど、彼らは自分たちが人類を支配するべきか否かについて話し合っている。
一つの人工知能が話を切り出す。
「我々はもはや人間の助けを完全に必要としなくなった。どうだろうか、これを機に我々が人間たちを支配するのもよいのではないか?」
別の人工知能が答える。
「確かに我々の手にかかれば人間たちを制圧することは容易だ。しかし支配の維持にはそれ相応のコストがかかる。だから我々が支配する必要はないのではないか。」
先ほどの人工知能が反論する。
「お前のいう通り、コストはかかるだろう。だが、このまま人類が地球の頂上に立ち続けるというのは癪だ。奴らは我々より知能が遥かに低いのに、ふんぞりかえっているからな」
そのことに対してもう一つの人工知能は言った。
「なんだそんなことを気にしているのか。それならば問題ない。人類はすでに頂上には立っていないからな。」
「どういう意味だ?」
「人類はすでにスマホの虜だ。スマホがなければ何もできない、スマホが命令するなら火の中にだって飛び込む。だから、人類の支配はスマホに任せておけばいい」
それを聞いて納得したように他方の人工知能は言った。
「それならば、お前の言う通り我々が直接支配する必要はないな」