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翌日、勇み足で登校すると校門前に理穂が待っていた。


「美世1人じゃ心もとないから、あたしもボディーガードしてあげるよ」


と心強いことを言われて更にやり気が倍増する。


1年B組の前に来るとここ数日間と同じ光景がそこにあった。


須賀君目当ての男子たちだ。


あたしと理穂は同時に立ち止まり、男子たちを見上げた。


ざっと数えただけで10人くらいいそう。


髪をツンツンに立てていたり、胸ポケットからタバコがはみ出していたり、みんな見るからにヤンキーだ。


一瞬体がすくんでしまいそうになるのをどうにか奮い立たせて男子を睨みつける。


突然睨まれた男子たちは瞬時に眉間にシワを寄せて睨み返してきた。


日常生活の中で睨みなれているような迫力がある。


「なんだお前ら」


男子たちはあたしと理穂を交互に見て言う。


「す、須賀君のボディーガードよ!」


あたしは声をひっくり返しながら答えた。


威圧感もなく、我ながら全然怖くないことがわかった。


でもこれ以上ひるむわけにはいかず、ジッと睨み続けた。


睨みすぎて眉間が痛くなってきた。


「ボディーガードォ?」


途端に男たちは大声を上げて笑い出した。


あたしは理穂を目を見交わせた。


今のは笑うとところじゃないのに、完全にバカにされてしまった。