須賀君は喧嘩が嫌い。
怖いのも嫌い。
平和が大好き!
ということを理穂に伝えたところ「それならボディーガードをしてあげたらどうかな?」と、提案された。
6時間目が終わり、掃除をしている最中のことだった。
「ボディーガード?」
あたしはホウキを持つ手を止めて聞き返す。
「そう! 男子たちもさ、女子を相手にはしないだろうし、美世がずっと須賀君と一緒にいれば絡まれにくくなると思うよ?」
理穂は窓拭きの手を止めずに言う。
「なるほどボディーガードか……」
あたしはあごに指を当てて思案する。
あたしが一緒にいることで邪魔になるかもしれないと思ったことはあるけれど、それが相手をけん制する効果になるとは考えてもいなかった。
ただし、それは女には手を出さないタイプの男に限る。
女にも手を出し、挙句人質にとるような連中がいたらどうしよう。
そんなところまで考えも及ばなかった。
「よし! じゃあさっそく明日から須賀君のボディーカードをするぞ!」
あたしは元気よくこぶしを突き上げて宣言したのだった。
怖いのも嫌い。
平和が大好き!
ということを理穂に伝えたところ「それならボディーガードをしてあげたらどうかな?」と、提案された。
6時間目が終わり、掃除をしている最中のことだった。
「ボディーガード?」
あたしはホウキを持つ手を止めて聞き返す。
「そう! 男子たちもさ、女子を相手にはしないだろうし、美世がずっと須賀君と一緒にいれば絡まれにくくなると思うよ?」
理穂は窓拭きの手を止めずに言う。
「なるほどボディーガードか……」
あたしはあごに指を当てて思案する。
あたしが一緒にいることで邪魔になるかもしれないと思ったことはあるけれど、それが相手をけん制する効果になるとは考えてもいなかった。
ただし、それは女には手を出さないタイプの男に限る。
女にも手を出し、挙句人質にとるような連中がいたらどうしよう。
そんなところまで考えも及ばなかった。
「よし! じゃあさっそく明日から須賀君のボディーカードをするぞ!」
あたしは元気よくこぶしを突き上げて宣言したのだった。