「美世、やめときなよ」


「でもっ!」


須賀君は5人に囲まれて廊下を戻っていく。


このままほっとくわけにはいかないのに!


「須賀君がんばって~!」


「絶対に勝って来てね!」


須賀君が強いと思っている女子たちは軽い調子で送り出していく。


「美世が行ったって混乱するだけだよ。先生に言いに行こう!」


理穂にそう言われ、あたしたちは職員室へと急いだのだった。