夏の装いが近づいてくる5月中旬頃、1年B組の教室内は今日も騒がしかった。
「美世おはよー! 昨日のテレビ見た!? もうめっちゃ面白かったよねー!」
朝の7時56分。
友人の大島理穂(オオシマ リホ)がマシンガン顔負けに話しかけてくる。
声量も無駄に大きい。
「見た見た! お笑い番組でしょ?」
あたしは負けじと同じくらいの声量で返事をした。
そうしないと周りのおしゃべりに自分の声がかき消されてしまうからだ。
「そうそれ! あのコンビいいよね! あたしすっごい好き!」
美世は目をキラキラと輝かせて言った。
あのコンビとは最近人気の芸人のことで、面白いのはもちろんのこと、スタイルも顔もいいことから女性ファンが多くいた。
今度写真集まで出すというから驚きだ。
「わかる! 2人とも服のセンスいいし、テレビに出てたらつい見ちゃうよねぇ!」
「あぁ~、彼氏もちの美世でもそう思う!? わかってくれてうれしいなぁ」
突然出てきて彼氏の二文字にあたしは一瞬頭の中が真っ白になってしまった。
そして次の瞬間頭に浮かんできた同級生、須賀君の顔に顔がカッと熱くなる。
「か、彼氏って、そんなっ」
慌てて顔の前でパタパタと手を振る。
「美世おはよー! 昨日のテレビ見た!? もうめっちゃ面白かったよねー!」
朝の7時56分。
友人の大島理穂(オオシマ リホ)がマシンガン顔負けに話しかけてくる。
声量も無駄に大きい。
「見た見た! お笑い番組でしょ?」
あたしは負けじと同じくらいの声量で返事をした。
そうしないと周りのおしゃべりに自分の声がかき消されてしまうからだ。
「そうそれ! あのコンビいいよね! あたしすっごい好き!」
美世は目をキラキラと輝かせて言った。
あのコンビとは最近人気の芸人のことで、面白いのはもちろんのこと、スタイルも顔もいいことから女性ファンが多くいた。
今度写真集まで出すというから驚きだ。
「わかる! 2人とも服のセンスいいし、テレビに出てたらつい見ちゃうよねぇ!」
「あぁ~、彼氏もちの美世でもそう思う!? わかってくれてうれしいなぁ」
突然出てきて彼氏の二文字にあたしは一瞬頭の中が真っ白になってしまった。
そして次の瞬間頭に浮かんできた同級生、須賀君の顔に顔がカッと熱くなる。
「か、彼氏って、そんなっ」
慌てて顔の前でパタパタと手を振る。