お昼用のおにぎりを買いに今朝コンビニに行った時、何気なく覗いた菓子パンコーナーでたまたま見つけて、水無月くんに教えてあげようと思って買ってきたのをすっかり忘れていた。
水無月くんはパンが好きらしく、特に甘い菓子パンをよく鞄から出しては、お昼以外にも放課後や授業の合間の休み時間に齧っているのを見かける。
私はどちらかと言えばご飯派だから、朝はしっかり白米と味噌汁とおかずを食べるし、お昼もおにぎりが定番だ。
でも、わけのわからない“桃太郎ルール”によって押し付けられたあの日のメロンパンは、確かに甘くて美味しかった。
「ほとんどいちごってことは、きっとこれもメロンの味はしないんだろうな……」
水無月くんは、きっと好きだろう。
一緒にいれば嫌でも相手の好みがわかってくるし、好きそうなものを見つけると、自然と教えてあげたい気持ちも湧いてくる。
喜ぶ顔を思い浮かべて嬉しい気持ちになるのは、別に特別なことじゃないはずだ。
「さてと、おにぎりは……」
水無月くんはパンが好きらしく、特に甘い菓子パンをよく鞄から出しては、お昼以外にも放課後や授業の合間の休み時間に齧っているのを見かける。
私はどちらかと言えばご飯派だから、朝はしっかり白米と味噌汁とおかずを食べるし、お昼もおにぎりが定番だ。
でも、わけのわからない“桃太郎ルール”によって押し付けられたあの日のメロンパンは、確かに甘くて美味しかった。
「ほとんどいちごってことは、きっとこれもメロンの味はしないんだろうな……」
水無月くんは、きっと好きだろう。
一緒にいれば嫌でも相手の好みがわかってくるし、好きそうなものを見つけると、自然と教えてあげたい気持ちも湧いてくる。
喜ぶ顔を思い浮かべて嬉しい気持ちになるのは、別に特別なことじゃないはずだ。
「さてと、おにぎりは……」