ツンと私がそう言えばまるで娘が反抗期になった時のショックのような顔を浮かべた店長。
私は勢いそのまま事務室を出るとその場で地団駄を踏んだ。また駄目だった。そろそろアプローチの仕方を変えていかないと。


「(……そもそも年齢のせいなのか)」


別にお父さんって歳でもないのにそんなに私の年齢が気になるんだろうか。単に本当に私が嫌いなだけなの?

それだったら、悲しいしか見つからないけれど。





それから暫くして彩葉と光里がやって来た。予定より遅れていたがゲームセンターにでも行って時間を潰していたのだろう。
丁度ブレイクタイムなのでお店の中にはお客さん店員含め人が少なかった。私がメニューを持ってくると彼女たちは意味無く拍手を送る。


「いやー、瑞希可愛いよ。制服よく似合ってる」

「まさか本当に働いてるとは」

「働いてるよ、真面目にお給料もらってるもん」

「で、例の店長は?」

「……」


キョロキョロと店内を見回す二人に私ははぁと溜息を吐いて先程の話を全部話した。
話しながらもどうして店長はあんなに拒否るのだろうとか、あんな態度酷いなどと軽く愚痴っていると彩葉が「なるほど」とうんうん首を振った。


「そりゃそうだわ」

「え?」