すると花宮さんが助け舟を出すように桐谷先輩に近付いた。
「いいじゃん、教えてあげなさいよー」
「嫌、だって小野教えても理解してくれそうにないんだもん」
「確かに」
花宮さんに言われてもそんな態度の桐谷先輩。というか花宮さんも「確かに」って。誰も私に優しくないじゃん。
「小野さん、俺が教えましょうか?」
「いいえ蒼先輩! 蒼先輩の大切な勉強時間を無駄に出来ません!」
「瑞希ー、俺が教えてやっても……」
「論外!!」
「はあ!?」
もう! いちいちふっかかってきて直ぐ怒んないでよ紅先輩! 面倒くさいわ!!
バイトの人に教えてもらおうとするのを諦めようとしたその時、花宮さんが「しょーがないわねー」と声を漏らした。
「え!?花宮さん教えてくれるの!?」
「んなわけ」
「……」
じゃあ何でそんなこと言ったんすか。
私がしょぼーんとしていると花宮さんはスマホを取り出してそして何やら弄った後、その画面を私に見せてきた。
その画面に載っていたのはとても可愛らしい女の人の画像で、思わず「可愛い」と声を漏らしてしまった。
「いいじゃん、教えてあげなさいよー」
「嫌、だって小野教えても理解してくれそうにないんだもん」
「確かに」
花宮さんに言われてもそんな態度の桐谷先輩。というか花宮さんも「確かに」って。誰も私に優しくないじゃん。
「小野さん、俺が教えましょうか?」
「いいえ蒼先輩! 蒼先輩の大切な勉強時間を無駄に出来ません!」
「瑞希ー、俺が教えてやっても……」
「論外!!」
「はあ!?」
もう! いちいちふっかかってきて直ぐ怒んないでよ紅先輩! 面倒くさいわ!!
バイトの人に教えてもらおうとするのを諦めようとしたその時、花宮さんが「しょーがないわねー」と声を漏らした。
「え!?花宮さん教えてくれるの!?」
「んなわけ」
「……」
じゃあ何でそんなこと言ったんすか。
私がしょぼーんとしていると花宮さんはスマホを取り出してそして何やら弄った後、その画面を私に見せてきた。
その画面に載っていたのはとても可愛らしい女の人の画像で、思わず「可愛い」と声を漏らしてしまった。