すらっとした高身長でゆるりとパーマが掛かった黒髪。
何故かいつもよれよれの白シャツを着ていて、ドジを踏んだりたまに抜けているところが素材の良さを半減させている気がする。
笑うと目尻に皺が寄る。それが大好き。
本田 泰成(ホンダ タイセイ)、三十路前の29歳。
ここ、ファミレス|《JOY STREET》の店長で、私の大好きな人。
「あんなおっさんのどこが良いのかね」
花宮さんは「理解できない」と呆れたように珈琲を啜り、ふと疑問を口にした。美人は何しても美人だなーと彼女に見惚れていた私はその質問に一瞬反応が遅れた。
ちなみに今はバイトの休憩中で、休憩室となるスタッフルームには私と花宮さんしかいない。
「店長のことですか?」
「そう。だってもう三十路だよ? 小野の好みって独特だよね」
「そうですか?」
確かに店長は一般から見たらもうおじさんになるのかもしれない。だけど顔はテレビに出ているようなイケメン俳優にも負けないくらいに整っていると私は思う。
イケメンっていうよりはハンサムだよね。トレンディードラマとかに出てきそうな顔してる。
同年代の男性に比べたら少し頼りなさそうに思えるところが残念だけど、私は彼のそういうところも大好きなのである。
「まあ、性格はいいか。店長優しいし紳士だもんね」
「はい!もう!!困ってるところなんて可愛くて~」
「私は紳士って話をしたんだけど。本当小野は店長のこと困らせるの好きだね~」
花宮さんの言う通り、店長は出会ったときからずっと優しい。現に私が彼のことをどれだけ困らせても怒ったところを見たことがない。
物腰柔らかいし、言葉遣い綺麗だし、彼は「俺」と自分のことを呼ぶがどちらかというと「僕」の方が似合ってる。
私が好きな本田店長とはそういう方なのだ。
何故かいつもよれよれの白シャツを着ていて、ドジを踏んだりたまに抜けているところが素材の良さを半減させている気がする。
笑うと目尻に皺が寄る。それが大好き。
本田 泰成(ホンダ タイセイ)、三十路前の29歳。
ここ、ファミレス|《JOY STREET》の店長で、私の大好きな人。
「あんなおっさんのどこが良いのかね」
花宮さんは「理解できない」と呆れたように珈琲を啜り、ふと疑問を口にした。美人は何しても美人だなーと彼女に見惚れていた私はその質問に一瞬反応が遅れた。
ちなみに今はバイトの休憩中で、休憩室となるスタッフルームには私と花宮さんしかいない。
「店長のことですか?」
「そう。だってもう三十路だよ? 小野の好みって独特だよね」
「そうですか?」
確かに店長は一般から見たらもうおじさんになるのかもしれない。だけど顔はテレビに出ているようなイケメン俳優にも負けないくらいに整っていると私は思う。
イケメンっていうよりはハンサムだよね。トレンディードラマとかに出てきそうな顔してる。
同年代の男性に比べたら少し頼りなさそうに思えるところが残念だけど、私は彼のそういうところも大好きなのである。
「まあ、性格はいいか。店長優しいし紳士だもんね」
「はい!もう!!困ってるところなんて可愛くて~」
「私は紳士って話をしたんだけど。本当小野は店長のこと困らせるの好きだね~」
花宮さんの言う通り、店長は出会ったときからずっと優しい。現に私が彼のことをどれだけ困らせても怒ったところを見たことがない。
物腰柔らかいし、言葉遣い綺麗だし、彼は「俺」と自分のことを呼ぶがどちらかというと「僕」の方が似合ってる。
私が好きな本田店長とはそういう方なのだ。