仕事あるんで早く、と急かされて俺はお店のとは別にプライベート用のスマホをポケットから出して彼に手渡した。
素早く操作をすると桐谷くんは俺の連絡先を登録し、「ありがとうございます」と満足げに戻って行った。
花宮さんは「桐谷はいいのに小野は駄目ってどういうことですか」と少し不満そうだ。
「あ、今のは完全に流されて……ああいう真面目な理由なら全然いいんだけどさ、小野さんの場合だと桐谷くんみたいな理由じゃないでしょ?」
「まぁ、そうですね。あの子が普通の理由で店長に連絡するわけないですから」
「そこまでハッキリと……」
「だけど本当にそれだけなんですか?」
花宮さんの質問に小野さんに連絡先を教えたくない理由を口にした。
「いや、花宮さん言ったじゃん。未成年には手を出すなって」
「言いましたけど、連絡先教えるのは手を出すってことなんですか?」
「……小野さんにそういう気持ちがあるんならそうなのかなって」
色々考えていたら彼女に対してどのような態度を取ればいいのか分からなくなっていた。それを聞いた彼女は「そうですか」と少し納得したようだ。まず未成年の連絡先知ってるって言うのも世間体的にね。
「だからちょっとそういうのは控えようかなって。電話代とかも気になるし」
「いい大人がそんなところを気にしないでくださいよ」
「だって俺にとって小野さんは予測不能だからさ……」
俺からしたら彼女はただの子供のようにしか思えなくて、なのに彼女は俺のことを好きだと言ってくれて
本当、本当に……
素早く操作をすると桐谷くんは俺の連絡先を登録し、「ありがとうございます」と満足げに戻って行った。
花宮さんは「桐谷はいいのに小野は駄目ってどういうことですか」と少し不満そうだ。
「あ、今のは完全に流されて……ああいう真面目な理由なら全然いいんだけどさ、小野さんの場合だと桐谷くんみたいな理由じゃないでしょ?」
「まぁ、そうですね。あの子が普通の理由で店長に連絡するわけないですから」
「そこまでハッキリと……」
「だけど本当にそれだけなんですか?」
花宮さんの質問に小野さんに連絡先を教えたくない理由を口にした。
「いや、花宮さん言ったじゃん。未成年には手を出すなって」
「言いましたけど、連絡先教えるのは手を出すってことなんですか?」
「……小野さんにそういう気持ちがあるんならそうなのかなって」
色々考えていたら彼女に対してどのような態度を取ればいいのか分からなくなっていた。それを聞いた彼女は「そうですか」と少し納得したようだ。まず未成年の連絡先知ってるって言うのも世間体的にね。
「だからちょっとそういうのは控えようかなって。電話代とかも気になるし」
「いい大人がそんなところを気にしないでくださいよ」
「だって俺にとって小野さんは予測不能だからさ……」
俺からしたら彼女はただの子供のようにしか思えなくて、なのに彼女は俺のことを好きだと言ってくれて
本当、本当に……