どうも、花宮 瞳です。あ、初めて下の名前が出たわ。
ここ、ファミリーレストラン《JOY STREET》でアルバイトを初めて五年。
私が勤めて四年目にやって来た新しい店長は然程私と歳が変わらない男性だった。
前の店長はかなり年上の人だったから「どうしてこんな若い人が店長に?」と当時は謎も多く、戸惑うことばかりだった。
しかし柔らかい空気感を持ち、すぐさま従業員からの信頼を獲得した店長は鋭い商売戦略で徐々に店舗の売上に貢献していった。
彼と仕事をし始めて一年が経過したころ、彼が新しいアルバイトだと言って連れてきた女子高生が店に波乱をもたらすことを、私はまだ知らなかった。
「花宮さん!」
白いエプロンを揺らしながらこちらに近付いてきた小野に「どうしたの」と返す。それにしても小野は今日も身体は小さいのに無駄にエネルギーが溢れ出しているな。
彼女はそわそわと辺りを見渡した後、小さな声で私に尋ねる。
「店長見ませんでしたか?」
「まだ見てないけど……」
「そ、ですか……」
しかしそんな彼女は今日は元気がなさげに見えるのは私の気のせいだろうか。
常に店にいるときはテンションが高いはずだけど。
ここ、ファミリーレストラン《JOY STREET》でアルバイトを初めて五年。
私が勤めて四年目にやって来た新しい店長は然程私と歳が変わらない男性だった。
前の店長はかなり年上の人だったから「どうしてこんな若い人が店長に?」と当時は謎も多く、戸惑うことばかりだった。
しかし柔らかい空気感を持ち、すぐさま従業員からの信頼を獲得した店長は鋭い商売戦略で徐々に店舗の売上に貢献していった。
彼と仕事をし始めて一年が経過したころ、彼が新しいアルバイトだと言って連れてきた女子高生が店に波乱をもたらすことを、私はまだ知らなかった。
「花宮さん!」
白いエプロンを揺らしながらこちらに近付いてきた小野に「どうしたの」と返す。それにしても小野は今日も身体は小さいのに無駄にエネルギーが溢れ出しているな。
彼女はそわそわと辺りを見渡した後、小さな声で私に尋ねる。
「店長見ませんでしたか?」
「まだ見てないけど……」
「そ、ですか……」
しかしそんな彼女は今日は元気がなさげに見えるのは私の気のせいだろうか。
常に店にいるときはテンションが高いはずだけど。