駄目です、と当然のように私の提案は却下されてしまった。そんな、私だって店長に接客してもらいたいのに!
小野さんにはいつも優しくしてるでしょ、と背中を押されながら一緒にフロアへと向かった。
夕方は学校帰りの生徒が多いこともあって、デザート系のメニューの注文が多い。一気に三つのパフェを頼まれた私はせっせと厨房でこしらえていた。
すると先に厨房に入っていた桐谷先輩が「そういえば」と珍しく話し掛けてきた。
「今日店長もフロア入ってんだっけ」
「あ、はい! もう直ぐ花宮さんが来るのでそれまでなんですけど」
「ふーん、そう。あの人にパフェ作らせないで」
彼の言葉に「え?」と聞き直す。
「パフェ? どうしてですか?」
「あの人不器用だからそういうの苦手でよく失敗する。クリームとか無駄にされると困る」
「え、でもこの前私にオムライス作ってくれましたよ?」
「それ、俺が隣で見てた」
え、ていうことは店長はあのオムライスを料理が苦手なのに作ってくれたってこと? 私のために?
何それ、可愛すぎると愛しすぎるでしょうが!
「はぁ〜〜、やっぱり店長LOVE!」
「いいから仕事しろ。人手すくねぇんだから」
確かに平日のこの時間はお客さんの入りが多くて、店長の助けがあっても忙しさは改善されなかった。
私だって店長の仕事っぷりを眺めていたいのにそんな時間もなくてジワジワとストレスが溜まっていくのを感じる。
「小野さん、お客さんお願いします」
「はーい!」
小野さんにはいつも優しくしてるでしょ、と背中を押されながら一緒にフロアへと向かった。
夕方は学校帰りの生徒が多いこともあって、デザート系のメニューの注文が多い。一気に三つのパフェを頼まれた私はせっせと厨房でこしらえていた。
すると先に厨房に入っていた桐谷先輩が「そういえば」と珍しく話し掛けてきた。
「今日店長もフロア入ってんだっけ」
「あ、はい! もう直ぐ花宮さんが来るのでそれまでなんですけど」
「ふーん、そう。あの人にパフェ作らせないで」
彼の言葉に「え?」と聞き直す。
「パフェ? どうしてですか?」
「あの人不器用だからそういうの苦手でよく失敗する。クリームとか無駄にされると困る」
「え、でもこの前私にオムライス作ってくれましたよ?」
「それ、俺が隣で見てた」
え、ていうことは店長はあのオムライスを料理が苦手なのに作ってくれたってこと? 私のために?
何それ、可愛すぎると愛しすぎるでしょうが!
「はぁ〜〜、やっぱり店長LOVE!」
「いいから仕事しろ。人手すくねぇんだから」
確かに平日のこの時間はお客さんの入りが多くて、店長の助けがあっても忙しさは改善されなかった。
私だって店長の仕事っぷりを眺めていたいのにそんな時間もなくてジワジワとストレスが溜まっていくのを感じる。
「小野さん、お客さんお願いします」
「はーい!」