そうかな、と返事をすると「そうだよー」と瑞希ちゃんが笑う。
瑞希ちゃんの側にいると彼女の明るい気持ちが移って自分も前向きになれる。
「(そろそろ注文を聞く練習とかしないと……)」
じゃないとお店に迷惑掛けちゃう。
私たちはジョイストに着くとお店の制服に着替える。
瑞希ちゃんにエプロンの紐を結んでもらっていると更衣室に女の人が入ってきた。
「あ、花宮さん!」
「っ……」
背の高いその女性の名前は花宮さんといって、このお店のバイトチーフである。
若いのにチーフなんて凄いって初めて会った時に思ったけど、そういうこともありながら少し怖くてあんまり話したことはない。
私はまだエプロンの紐が結ばれてないのに瑞希ちゃんの後ろへと隠れてしまった。
「新しく入った子だっけ?」
「そうです! しーちゃん!」
「あだ名で言われても分かんないって……宇佐美さんだっけ?」
「っ……」
どうしよう、でも何か話さないと何も出来ない人だって思われるし、それにチーフの人に役立たずなんて思われたくないよ。
あわあわと口を震わせていると花宮さんは首を傾げた。
「前も思ったけど、私何か怯えられてるよね」
「しーちゃんは人見知りが激しくて。慣れたら大丈夫なんですけど」
「ふーん、小野には懐いてるみたいだけど」
「私はしーちゃんの友達なので!」
「その無駄に激しいコミュ力がようやく役に立ったのね」
「酷いです!」
親友ですから!、という瑞希ちゃんの言葉に励まされる。
こんな何も出来ない私にまで優しくしてくれる瑞希ちゃんは天使なんじゃないか。
瑞希ちゃんの側にいると彼女の明るい気持ちが移って自分も前向きになれる。
「(そろそろ注文を聞く練習とかしないと……)」
じゃないとお店に迷惑掛けちゃう。
私たちはジョイストに着くとお店の制服に着替える。
瑞希ちゃんにエプロンの紐を結んでもらっていると更衣室に女の人が入ってきた。
「あ、花宮さん!」
「っ……」
背の高いその女性の名前は花宮さんといって、このお店のバイトチーフである。
若いのにチーフなんて凄いって初めて会った時に思ったけど、そういうこともありながら少し怖くてあんまり話したことはない。
私はまだエプロンの紐が結ばれてないのに瑞希ちゃんの後ろへと隠れてしまった。
「新しく入った子だっけ?」
「そうです! しーちゃん!」
「あだ名で言われても分かんないって……宇佐美さんだっけ?」
「っ……」
どうしよう、でも何か話さないと何も出来ない人だって思われるし、それにチーフの人に役立たずなんて思われたくないよ。
あわあわと口を震わせていると花宮さんは首を傾げた。
「前も思ったけど、私何か怯えられてるよね」
「しーちゃんは人見知りが激しくて。慣れたら大丈夫なんですけど」
「ふーん、小野には懐いてるみたいだけど」
「私はしーちゃんの友達なので!」
「その無駄に激しいコミュ力がようやく役に立ったのね」
「酷いです!」
親友ですから!、という瑞希ちゃんの言葉に励まされる。
こんな何も出来ない私にまで優しくしてくれる瑞希ちゃんは天使なんじゃないか。