翌日、途中で会った彩葉と光里と一緒に登校すると私の下駄箱からはらりとあるものが落ちた。
「瑞希、何か落ちてきたよ」
「え? 何?」
それを拾った彩葉から手渡される。下駄箱から落ちたのは手紙のようなものだった。
"下駄箱"と"手紙"から連想されることは一つしかない。
「ラブレターだ」
そう言った光里に私は「えぇ!」と声を挙げる。
「ら、らぶれたぁ?」
「まさか、瑞希に?」
「待って。何その言葉」
「いやだって」
ね?、と真顔で見つめてくる彩葉を無視して私はその手紙の中を確認する。
ピンク色をベースとした紙に整った形の文字が並べられていた。
「『お昼休みに中庭でお話があります。絶対に一人で来てください』」
「誰から?」
「……名前はないよ」
えー、どうしよう。ラブレターなんて初めて貰っちゃったよ!でも私にはもう店長っていう未来の伴侶がいるからこの人の気持ちには答えられない!
それでも一生に一度は貰ってみたいものランキング上位のラブレターだ。私のテンションが上がらないわけがなかった。
「ど、どどどどうしよう! 一人でだって!」
「なんか嫌な気しかいないけど」
「瑞希行くの?」
「行くに決まってるじゃん! それでズタズタに振ってくるよ!」
「この手紙の送り主も可哀想に」
だって私が好きなのはずっと店長なのだから。ここでどれだけのイケメンが来たってその気持ちは変わらないだろう。
そもそも若い人に興味がない私は高校生と付き合うことはまずない。
しかし人に好かれるというものは気分がいい。会って話を聞く分には許されるだろう。
「瑞希、何か落ちてきたよ」
「え? 何?」
それを拾った彩葉から手渡される。下駄箱から落ちたのは手紙のようなものだった。
"下駄箱"と"手紙"から連想されることは一つしかない。
「ラブレターだ」
そう言った光里に私は「えぇ!」と声を挙げる。
「ら、らぶれたぁ?」
「まさか、瑞希に?」
「待って。何その言葉」
「いやだって」
ね?、と真顔で見つめてくる彩葉を無視して私はその手紙の中を確認する。
ピンク色をベースとした紙に整った形の文字が並べられていた。
「『お昼休みに中庭でお話があります。絶対に一人で来てください』」
「誰から?」
「……名前はないよ」
えー、どうしよう。ラブレターなんて初めて貰っちゃったよ!でも私にはもう店長っていう未来の伴侶がいるからこの人の気持ちには答えられない!
それでも一生に一度は貰ってみたいものランキング上位のラブレターだ。私のテンションが上がらないわけがなかった。
「ど、どどどどうしよう! 一人でだって!」
「なんか嫌な気しかいないけど」
「瑞希行くの?」
「行くに決まってるじゃん! それでズタズタに振ってくるよ!」
「この手紙の送り主も可哀想に」
だって私が好きなのはずっと店長なのだから。ここでどれだけのイケメンが来たってその気持ちは変わらないだろう。
そもそも若い人に興味がない私は高校生と付き合うことはまずない。
しかし人に好かれるというものは気分がいい。会って話を聞く分には許されるだろう。


