「 あっ!!あと、魔女の仕事を務めることができるのは高一の間だけよ。」
「 えっ⁉」
「 そりゃ、そうでしょ。大学受験に備えないといけないんだから。知っての通り、この学校は、進学校よ。レベルの高い大学に通ってもらうために、高二からは、本格的に受験勉強をしてもらうんだからね。それに、高二から本格的に始めるなんて遅い方なんだからね。」
「 はい。」
「 まあー、それまで、高校生活と魔女生活を楽しみなさい。」
「 はい。」
「 よし、これで話は終わりよ。もう、遅いから早く帰りなさい。明日から、頼んだわよ。魔女さん。」
と、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でて、屋上から出て行った。私は、大学受験か~と、ため息をつきながら、心の中で呟き、駐輪場に向かって歩いた。