「 次は、めちゃくちゃ大事な事を言うから、よく聞いて。」
「 うん!」
「 生徒自身が助けを求めてる時だけ、助ける事。」
「 うん。最初から、そのつもりだよ?昨日も言わなかったっけ?」
「 あっ、そうだった。」
「 も~、しっかりしてよ~。」
「 はい!じゃあ、次の話をするわよ!」
「 はーい。」
「 次は、魔女との文通について。」
「 何それ?」
「 魔女のところへ依頼内容が届くまでのルート説明ね。」
「 なるほど。どうやって、届くの?」
「 まず、依頼者が、あっ、生徒の事ね。その依頼者が木曜日の最終下校時刻までに自分の机の中に、白い封筒の中に依頼内容を書き、入れる。そして、この事は、いくら信用している人にも言わない。までが、生徒たちが知っている、魔女との文通について。そして、これから話すことが生徒たちは知らない事だから他言無用よ。」
「 了解。」
「 で、生徒全員が下校したら、警備員の何人かが回収。翌朝、あたしがそれを受け取り、橋倉先生に渡して、橋倉先生が結奈に渡す。で、結奈は依頼内容を読み、パソコンで文字を打ち、印刷して、黒い封筒に入れ、月曜日に橋倉先生に渡す。で、橋倉先生が依頼者のクラス担任に渡して、そのクラス担任が火曜日の朝までに依頼者の机の中に入れる。を、事件解決まで続ける。」
「 結構、大変なんだね。」
「 そうよ。だから、バレないのよ。あなたも、気を付けるのよ?」
「 了解。」