和香side 私は昨日、新しく高校に転校した。 今はまだ五月だというのに。 また私の瞳のこと、気味悪がられるのかなって思うと、不安が頭を何度よぎったかわからなかった。 だけど、たまたまかもしれないけど、礼央が羨ましいと思ってくれた、普通に接してくれたことが、そんな不安を全て消し去っていった。 暗がりのかかった私の心に、きれいな光を差し込んでくれている気がしたんだ。