私は遅いながらもどうにか午前中の仕事を終えるとお昼を食べる為社員食堂へ向かった。お昼は何時も仕出しのお弁当を注文しているのだ。武田さんも何時も私と同じお弁当を食べている。広い食堂に座り私は手をあげて入り口付近に立っている武田さんに挨拶をする。武田さんはトントンと肩を叩きながら食堂に備え付けてある給茶機からお茶を注いで私の向かいの席に座った。
「お疲れ様。午前中は終わるのが早いね」
私は持っていたお弁当を1つ武田さんに渡した。
「そうかなー。私はヘトヘト」
「今野さんは、肩に力が入り過ぎじゃない?」
「だって、不良品を出荷させちゃったら大変だもの」
不良品で作られた車が走る所を想像して怖くなる。
「出荷される頃には誰が検査したかなんて解る訳がないじゃない」
確かに武田さんの言う通りだ。しかし、それで良いのだろうか?それに上司のチェックが入る時もある。そんな時、私が詰めた良品の箱の中に誤って不良品が入っていると大げさに溜息をつかれ、怒られてしまうのだ。
「私、仕事が合わないのかな」
「そんな事ないと思うよ。真面目なだけじゃない?私は適当だもの」
武田さんが慰めてくれるが、仕事を辞めたいという気持ちは変わらない。
「お疲れ様。午前中は終わるのが早いね」
私は持っていたお弁当を1つ武田さんに渡した。
「そうかなー。私はヘトヘト」
「今野さんは、肩に力が入り過ぎじゃない?」
「だって、不良品を出荷させちゃったら大変だもの」
不良品で作られた車が走る所を想像して怖くなる。
「出荷される頃には誰が検査したかなんて解る訳がないじゃない」
確かに武田さんの言う通りだ。しかし、それで良いのだろうか?それに上司のチェックが入る時もある。そんな時、私が詰めた良品の箱の中に誤って不良品が入っていると大げさに溜息をつかれ、怒られてしまうのだ。
「私、仕事が合わないのかな」
「そんな事ないと思うよ。真面目なだけじゃない?私は適当だもの」
武田さんが慰めてくれるが、仕事を辞めたいという気持ちは変わらない。