***
気がつくと、フワフワとした暖かい物の上に寝かされていた。
ベッドかな? 周りの気配を窺うが、誰もいないようだ。
前後の記憶が曖昧だ。
えーっと、鑑定眼を実行して、意識が落ちた……?
赤ん坊の体力を考えれば、疲れて寝てしまったのかもしれない。
それにしては、突然すぎるような気もするが、そこを掘り下げても、答えはでない。精神年齢が高い赤ん坊なんて、前代未聞だもんなぁ。
それより、少女の鑑定は、失敗したのか?
んーー……。理論的に考えれば、成功するはずだったんだが、情報を確認した記憶がないことから、失敗したのだろう。
鑑定眼は名の通り、眼で対象物を認識して実行するものだと考えている。だけど、俺は赤ん坊で、視力が発達しておらず、対象物を捉えることができない。複数人いる状況では、対象を特定できずに失敗するか、その場全員の情報が取得できると、予想した。結果、失敗したことになる。
んーーーー。わからないなぁ……。
確かに二つの影を認識したが、マリアンネを意識して、鑑定眼を実行した。
アンナと同じく、個人を特定したので、失敗するはずはないのだが、この理論に自信があったんだけどなぁ。やはり視力が発達していないことが、致命的だったのかと思う。
そうなると、次は俺自身だ。能力の把握は不可欠だ。
自身に向けて『鑑定眼』と念じる。
***********************
ジークベルト・フォン・アーベル 男 0才
種族:人間
職業:侯爵家四男
Lv:1
HP:8/10
MP:50/100
魔力:100
攻撃:10
防御:10
敏捷:10
運:200
魔属性:全属性
身体スキル:毒耐性Lv5・麻痺耐性Lv4・状態異常耐性Lv3・闇耐性Lv3・呪耐性Lv7
上級スキル:鑑定眼Lv-
固有スキル:言語完全理解Lv-・成長促進Lv-
加護:転生祝福
称号:幸運者
スキルポイント:1000
**********************
さてさて、色々と突っ込みたいステータス内容だ。
時間はたっぷりあるので、ゆっくりじっくり確認しますかね。
俺の今世の名前は『ジークベルト・フォン・アーベル』元日本人からすると、横文字にかなりの違和感があるが、まぁこれもいずれ慣れるだろう。
侯爵家の四男か。俺の知識に間違いがなければ、侯爵の地位はかなり高いはずだ。
マリアンネが『姉』と名乗っていたから、今把握できるだけで、五人兄姉だ。
身の回りの物の感触からして、不自由なく養えるほどの裕福さとみた。
次はステータス値の確認。
魔力とMPが非常に高いのは、特賞効果の全属性適合のためだと想定。
運値は、称号の幸運者の影響を受けているのだろう。
その他は、アンナと比較しても低いから平均的なのだろうか?
いや、Lv1だと考えれば、この数値は高い。
初期値ボーナスが、あるかもしれないなぁ。まぁ、いっか。いまそれを気にしても何もできないもんなぁ。そこはおいおいでいいや。
HPは、体力が消耗して下がっているようだ。
自然と下がるのか、攻撃されないと数値に変化がないと勘違いしていた。
完全なるゲーム脳だ。ここはゲームではなく、現実世界だと、頭では理解しているつもりだったが、スキルやステータスなどのファンタジー要素に、どうも浮きだっている。
気持ちを引き締めなおさないと。ん? MPが半分なのはなぜだ。
考えられる原因は、鑑定眼だが………。
んん? なんだこれ?
**********************
鑑定眼:鑑定の上位スキル。鑑定Lv10で取得可能。MP消費50。
**********************
突然、頭に甲高い音が鳴り響き、鑑定眼の詳細が表示される。
びっくりした! ほぼ身動きがとれない身体だが、一瞬ケツが浮いたぞ。
はい。鑑定眼の超便利機能発見! 知りたい情報を選択すると詳細な内容がわかるようだ。
この情報から、鑑定眼のMP消費は50であることが判明。MP消費量が多いか少ないかは、下位スキルの鑑定を使用して比べてみよう。
下位スキル使えるよね?
**********************
上位スキルの取得可能条件である、下位スキルは使用可能。
**********************
「ピコ」との電子音とともに、下位スキルの情報が表示される。
おぉーー! ヘルプ機能発見!
鑑定眼、かなりの便利スキルだ。情報収集の救世主ともいえる。
これで、動けない赤ん坊の間も、時間を有効活用できるし、有難い機能だ。
鑑定眼を二回使用すると、ちょうどMP0になる。毎日二回が使用限度かな。いや、MP回復も考えれば、三回は使えるな。ところでMP0になるとどうなるんだ。
**********************
MP:精神力、魔法・スキル使用時に必要となる。0になると気絶する。
**********************
はっははは。さっき気絶していたのか……。
鑑定失敗とかの問題ではなかった。これは気をつけて、鑑定眼を使用しないといけない。度々気絶していたら、身体が保たない。
気がつくと、フワフワとした暖かい物の上に寝かされていた。
ベッドかな? 周りの気配を窺うが、誰もいないようだ。
前後の記憶が曖昧だ。
えーっと、鑑定眼を実行して、意識が落ちた……?
赤ん坊の体力を考えれば、疲れて寝てしまったのかもしれない。
それにしては、突然すぎるような気もするが、そこを掘り下げても、答えはでない。精神年齢が高い赤ん坊なんて、前代未聞だもんなぁ。
それより、少女の鑑定は、失敗したのか?
んーー……。理論的に考えれば、成功するはずだったんだが、情報を確認した記憶がないことから、失敗したのだろう。
鑑定眼は名の通り、眼で対象物を認識して実行するものだと考えている。だけど、俺は赤ん坊で、視力が発達しておらず、対象物を捉えることができない。複数人いる状況では、対象を特定できずに失敗するか、その場全員の情報が取得できると、予想した。結果、失敗したことになる。
んーーーー。わからないなぁ……。
確かに二つの影を認識したが、マリアンネを意識して、鑑定眼を実行した。
アンナと同じく、個人を特定したので、失敗するはずはないのだが、この理論に自信があったんだけどなぁ。やはり視力が発達していないことが、致命的だったのかと思う。
そうなると、次は俺自身だ。能力の把握は不可欠だ。
自身に向けて『鑑定眼』と念じる。
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ジークベルト・フォン・アーベル 男 0才
種族:人間
職業:侯爵家四男
Lv:1
HP:8/10
MP:50/100
魔力:100
攻撃:10
防御:10
敏捷:10
運:200
魔属性:全属性
身体スキル:毒耐性Lv5・麻痺耐性Lv4・状態異常耐性Lv3・闇耐性Lv3・呪耐性Lv7
上級スキル:鑑定眼Lv-
固有スキル:言語完全理解Lv-・成長促進Lv-
加護:転生祝福
称号:幸運者
スキルポイント:1000
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さてさて、色々と突っ込みたいステータス内容だ。
時間はたっぷりあるので、ゆっくりじっくり確認しますかね。
俺の今世の名前は『ジークベルト・フォン・アーベル』元日本人からすると、横文字にかなりの違和感があるが、まぁこれもいずれ慣れるだろう。
侯爵家の四男か。俺の知識に間違いがなければ、侯爵の地位はかなり高いはずだ。
マリアンネが『姉』と名乗っていたから、今把握できるだけで、五人兄姉だ。
身の回りの物の感触からして、不自由なく養えるほどの裕福さとみた。
次はステータス値の確認。
魔力とMPが非常に高いのは、特賞効果の全属性適合のためだと想定。
運値は、称号の幸運者の影響を受けているのだろう。
その他は、アンナと比較しても低いから平均的なのだろうか?
いや、Lv1だと考えれば、この数値は高い。
初期値ボーナスが、あるかもしれないなぁ。まぁ、いっか。いまそれを気にしても何もできないもんなぁ。そこはおいおいでいいや。
HPは、体力が消耗して下がっているようだ。
自然と下がるのか、攻撃されないと数値に変化がないと勘違いしていた。
完全なるゲーム脳だ。ここはゲームではなく、現実世界だと、頭では理解しているつもりだったが、スキルやステータスなどのファンタジー要素に、どうも浮きだっている。
気持ちを引き締めなおさないと。ん? MPが半分なのはなぜだ。
考えられる原因は、鑑定眼だが………。
んん? なんだこれ?
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鑑定眼:鑑定の上位スキル。鑑定Lv10で取得可能。MP消費50。
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突然、頭に甲高い音が鳴り響き、鑑定眼の詳細が表示される。
びっくりした! ほぼ身動きがとれない身体だが、一瞬ケツが浮いたぞ。
はい。鑑定眼の超便利機能発見! 知りたい情報を選択すると詳細な内容がわかるようだ。
この情報から、鑑定眼のMP消費は50であることが判明。MP消費量が多いか少ないかは、下位スキルの鑑定を使用して比べてみよう。
下位スキル使えるよね?
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上位スキルの取得可能条件である、下位スキルは使用可能。
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「ピコ」との電子音とともに、下位スキルの情報が表示される。
おぉーー! ヘルプ機能発見!
鑑定眼、かなりの便利スキルだ。情報収集の救世主ともいえる。
これで、動けない赤ん坊の間も、時間を有効活用できるし、有難い機能だ。
鑑定眼を二回使用すると、ちょうどMP0になる。毎日二回が使用限度かな。いや、MP回復も考えれば、三回は使えるな。ところでMP0になるとどうなるんだ。
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MP:精神力、魔法・スキル使用時に必要となる。0になると気絶する。
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はっははは。さっき気絶していたのか……。
鑑定失敗とかの問題ではなかった。これは気をつけて、鑑定眼を使用しないといけない。度々気絶していたら、身体が保たない。