「とにかく、今度同じようなことがあったら俺に言って?」


「安田さんにですか?」


「うん。今日みたいに手伝うことはできるからね。1人で抱え込まないで。それに、俺たち同僚なんだから敬語はやめようよ」


安田の言葉に、今まで胸につっかえていた気持ちがフッと楽になるような気がした。


「あ、ありがとう!」


澄恵はそう言い、赤くなった頬を両手で隠したのだった。