☆☆☆

聞きなれたチャイムの音が、学校内に響き渡った。


私は、ゴクリと唾を飲み込む。


けれど、カラカラに乾いた口は全く潤わない。


「緊急のお知らせです」


震える声で、そう言った。


自分の声が、外のスピーカーから聞こえてくる。


隣で私の様子を見ていたすぐるが、そっと足をなでた。