それは、嫌だ。


私はしぶしぶ放送室へ足を踏み入れた。


放送室の中はシューズを脱ぐようになっていて、薄いカーペットが敷かれていた。


「なに、するの……?」


すぐるの考えていることが全く見えず、私はそう聞く。


すると、不意にすぐるがキスをしてきた。


すぐる!?


咄嗟のことで、かわせない。