そして、そっと目をあけた……。


その瞬間。


無数の目が、私を見ていた。


握り締めている割り箸が小刻みに振るえ、手の中にじっとりと汗がにじむ。


「碧~! カッコイイ~!!」


律が声援を送る。


まだ、私が本気で《Pi-Ti’S》を歌うとは思っていないのだ。