あせる私に、すぐるは使いさしの割り箸を突き出してきた。


「……なに?」


「マイクだ」


その言葉に私は唖然とし、律は「ありえない!」と笑いだした。


教卓の上に立って、割り箸握り締めて歌えと!?


目の前の割り箸を、一応は握り締める。


そして、歌っている自分の姿を想像してみた……。