律の言葉に、私は開きかけていたお弁当の手を止め、振り返った。


そこには、コンビニの袋を持ってスタスタと教室を歩くすぐるの姿。


残っていた数人の女子生徒から、黄色い悲鳴が上がる。


「すぐるっ!?」


当然のように、空いた椅子を持ってきて、私の机にコンビニの袋を置いた。


一緒に食べる気!?


唖然としてすぐるを見つめる私に、律がニヤニヤと微笑んでくる。