そんな生徒たちの前で……、私はすぐるへ向けて微笑んだ。


「いいよ。すぐるの考えた《恋愛ゲーム》やってみる」


「本当に? いいんだな?」


「うん! だってね……あんな罰ゲームすぐるにとって『特別』な人じゃなきゃ経験できないでしょ? いくらキレイで可愛くても、私意外の人は経験できないことだもん」


フンッと鼻を高くして、堂々とそう言い放った。


女子生徒たちが命一杯、眉間にシワをよせて後ずさりをしているとき、すぐるは私を抱きしめてきた。