☆☆☆

それは、3時間目と4時間目の間のことだった。


15分の休憩時間。


「碧さん、すぐるが呼んでるわよ」


そう言ってきたのは、清子さんだった。


1年前、私は清子さんにイヤガラセを受けていた。


けれど、その原因がわかった今では、イヤガラセをされる前よりも親しい関係になっていた。


「え?」


出入り口を見ると、確かにすぐるの姿があった。


すでに数人の女子生徒に囲まれている。